更新日:2026年10月9日
作文の教え方|家庭で材料集めから読み直しまで支える手順
作文は家庭で、話す材料を集めてから書くように教えます
作文は、伝える相手と中心を決め、材料を集め、順序を考えて書きます。保護者は質問で話を聞き、子どもの言葉をメモに残すところから支えましょう。
作文とは、伝えたいことを文章にまとめることです。最初から長さを求めるより、誰に何を伝えるかを具体的にします。学校の課題では、題材、字数、提出の形を先に確認します。
このページの要点
- 相手と伝えたいことを決め、出来事・見た物・気持ちをメモにします。保護者は質問で聞き、子どもの言葉を残します。
- メモを並べて、中心に合う順序を考えます。下書きは声に出して読み、伝わる内容と表記を分けて見直します。
- 低学年は順序、中学年は段落と理由、高学年は全体の組立てを確かめます。記録表と15項目チェックで支えます。
作文を教えるとき、学年ごとの違いは何ですか
低学年は出来事の順序、中学年は段落、高学年は文章全体の構成を見ます。
国の解説では、低学年は必要な事柄を集め、順序に沿う簡単な構成を考えます。中学年は相手と目的を意識し、材料を整理して文章の中心を明確にします。高学年では、筋道の通った全体の構成や展開を考えます。出典:国の国語の学年別解説。
構成とは、伝える内容をどの順に組み立てるかということです。段落とは、内容のまとまりごとに分けた文章の部分のことです。中学年では、内容のまとまりと段落のつながりを確かめます。
事実と気持ちを、別々に集めます
「楽しかった」の前に、何を見たり行ったりしたかを聞きます。事実は出来事や見たこと、気持ちはそれについて感じたことです。理由を聞くと、読み手が気持ちを理解する材料が増えます。
例えば、料理を題材に「楽しかった」と話したら、混ぜた物と変化を聞きます。「粉を混ぜると、かたまりができた」と出来事を残します。続けて「自分で形を作れてうれしかった」と気持ちを残します。体験を振り返るこの例は、家庭での材料集めに使えます。
作文の内容と、表記の直しを分けます
推敲とは、文章を読み直し、内容や表現を整えることです。国の解説では、相手や目的に合う表現かを確かめ、文章を整えます。中学年では感想を伝え合い、自分の文章のよい所も見付けます。出典:国の国語の推敲と共有の説明。
家庭では、伝えたい内容が分かるかを先に見ます。次に、句読点や漢字、文末を確かめます。内容と表記を分けると、何を直すかを子どもが選びやすくなります。
作文を家庭で教える具体的な手順は、どう組みますか
相手、中心、材料、順序、下書き、読み直しの順を目安に支えます。
- 読む相手と課題の条件を確かめます。家族、友達、先生などを具体的にします。
- 伝えたいことを短く言います。「料理で自分の形を作れた」のように決めます。
- いつ、どこで、何をしたかを聞きます。見たことと気持ちもメモします。
- メモを並べ、中心に合う材料を選びます。足りない場面を聞き直します。
- 子どもが下書きを書きます。書けた部分を音読してもらいます。
- 分かりやすい所を伝え、直す箇所を一つ選びます。表記も別に確かめます。
この順は家庭で取り組むための目安です。下書きを読んで材料を追加したり、相手を確かめ直したりできます。子どもが迷った所へ戻り、必要なメモを補いましょう。
質問は、一つずつ具体的に聞きます
「何を書けばいい?」には、最近の出来事を聞くところから答えます。「誰といた?」「何が変わった?」などを一つずつ尋ねます。話せた言葉を短いメモにし、作文の中心に関係するものを選びます。
保護者がメモを取るときも、子どもの言葉をそのまま残します。子どもに読み返してもらい、自分が伝えたかった意味かを確かめます。文を整える段階では、子どもが表現を選び、本人の文章へつなげます。
短い下書きから、必要な具体性を足します
「料理をしました。楽しかったです。」と書けたら、行ったことを聞きます。「何を作った」「手で何をした」と場面を絞ります。子どもが話した内容を足し、読み手が様子を想像できるか確認します。
文章が長くなったら、同じ内容を繰り返す部分を探します。伝えたい中心に合う文を残し、段落の順を見直しましょう。書く長さは学校の課題に合わせ、内容の具体性とつながりを優先します。
作文の家庭指導には、どんな表が役立ちますか
材料集めの表と読み直しの記録表を使うと、支える内容が具体的になります。
表:作文の材料を集める家庭の質問
| 集める内容 | 保護者の質問 | 子どもが残す材料 |
|---|---|---|
| 相手と中心 | 誰に、どんなことを伝える? | 家族へ料理の体験を伝える |
| 時と場所 | いつ、どこで行った? | 休日に家の台所で行った |
| 出来事 | 最初と次に何をした? | 粉を混ぜて形を作った |
| 見たこと | どんな変化があった? | 粉がかたまりになった |
| 気持ちと理由 | どう感じた?どうして? | 形を自分で作れてうれしい |
| 振り返り | 次に試したいことは? | 違う形を作りたい |
注:声かけと料理の材料は家庭用の例です。低・中・高学年の範囲は国の解説で確認し、字数や題材は学校の課題に合わせます。
表:印刷して使う作文の読み直し記録(記入例)
| 記録欄 | 確認すること | 記入例 |
|---|---|---|
| 伝えたい中心 | 読み手に残したい内容 | 自分で形を作った喜び |
| よい表現 | 様子が伝わる部分 | 粉が手の中でまとまった |
| 足す材料 | 読み手が知りたいこと | 作った形を具体的に書く |
| 並べ直す文 | 出来事や段落の関係 | 作る前の説明を先に置く |
| 表記の確認 | 漢字、句読点、文末 | 句点を付け、文末をそろえる |
| 書き直した所 | 自分で選んだ変更 | 楽しい理由を一文足した |
作文を家庭で教える場面別の例
書く前、書いている途中、書いた後の困り方に合わせて支えます。
場面1:低学年で、書くことが見付からない場合
今日の出来事を一緒に話し、覚えている場面を選びます。保護者は「最初に何をした?」と聞き、短いメモを残します。次の出来事も聞いて順に並べ、子どもが話せる文へつなげます。まず伝わったことを確認し、詳しくしたい箇所を一つ聞きましょう。
場面2:中学年で、出来事を全部並べる場合
子どもに「いちばん伝えたいこと」を聞きます。中心に関係するメモを選び、似た内容をまとめます。段落ごとに何を伝えるかを書き、順に読んでもらいます。気持ちを書いた所では、その理由になる出来事があるか確かめましょう。
場面3:高学年で、感想の理由が薄い場合
感想を読んでもらい、「どの出来事からそう考えた?」と尋ねます。体験、観察、調べた事実のうち、考えを支える材料を選びます。材料と自分の考えがつながる順に文章を並べましょう。調べた資料を使ったときは、資料名と参照先をメモに残します。
作文の家庭学習でつまずいたら、どう対処しますか
材料、順序、表現のどこで止まったかを見て、直す範囲を絞ります。
- 書く前に止まる:出来事を話し、覚えている場面をメモにします。
- 話が飛ぶ:出来事の順を並べ、読み手が迷うつながりを補います。
- 感想だけになる:気持ちを生んだ出来事や理由を聞きます。
- 同じ言葉が続く:様子を表す言葉を子どもと探します。
- 直しが多く疲れる:よい所を先に伝え、今日直す箇所を選びます。
漢字や言葉は、辞書や教科書を使って確かめます。都の公開教材には、国語の漢字と学年別の言語の入口があります。必要な基礎内容を選び、書きたい文へ戻って使いましょう。出典:都の国語のプリント教材案内。
印刷して使う作文の15項目チェックリスト
書く前と読み直すときに、今回の作文に合う項目を確かめます。
- □ 学校の課題の条件を読みました。
- □ 読む相手を決めました。
- □ 伝えたい中心を話しました。
- □ 出来事の材料を集めました。
- □ 見たことと気持ちを分けました。
- □ 子どもの言葉をメモにしました。
- □ 中心に合う材料を選びました。
- □ 出来事や段落の順を考えました。
- □ 気持ちや考えの理由を書きました。
- □ 下書きを声に出して読みました。
- □ よい表現を伝え合いました。
- □ 足す内容を自分で選びました。
- □ 漢字と句読点を確かめました。
- □ 調べた資料の名前を残しました。
- □ 直した所と次の課題を記録しました。
作文の家庭での教え方について、よくある質問
子どもが伝えたい内容を話し、選び、書き直す過程を支えます。
国語の作文を家庭でどう教えればよいですか?
読む相手と伝えたい中心を決め、子どもが覚えている出来事を話すところから始めます。保護者は時や場所、見たこと、気持ちを一つずつ質問し、子どもの言葉をメモに残しましょう。中心に合う材料を選び、順に並べてから下書きへ進みます。書いた後は音読し、様子が伝わる所を先に伝えます。次に足す内容を一つ選び、漢字や句読点は別に確かめます。学校の字数や題材の条件も読み、本人が表現を選んで文章を整える形で支えてください。
「何も書くことがない」と言うときは、どう聞きますか?
最近の出来事を一緒に話し、子どもが覚えている場面を選びましょう。特別な行事に限らず、料理、遊び、見付けた物などを題材にできます。「どこで」「何が変わった」「どう感じた」と一つずつ聞き、話せた言葉をメモに残します。材料が集まったら、いちばん伝えたいことを選んでもらいます。学校で題材が決まっている場合は、その範囲で体験を振り返ってください。書き始めを急がず、メモを指しながら話せる状態を確かめてから文へつなげます。
保護者が言葉を直したり、メモを取ったりしてよいですか?
話を聞いてメモを取るときは、子どもが使った言葉を残しましょう。読み返してもらい、本人が伝えたい意味かを確かめます。下書きの表現を考えるときは、「ここはどう見えた」「どちらの言い方が合う」と質問し、子どもが言葉を選ぶ形で支えます。よい表現を先に伝え、直す内容を絞ると、本人が考える場所を確保できます。学校の課題では、家庭の手伝い方について指定があるかも確認してください。迷う場合は、使ったメモと下書きを担任へ見せて相談しましょう。
作文が短いとき、どう詳しくしていけばよいですか?
中心に関係する場面を選び、読み手が知りたい具体的なことを聞きましょう。「楽しかった」なら、何を行い、どんな変化があり、なぜ楽しかったかを確かめます。子どもが話した出来事や気持ちをメモし、必要な文を選んで足します。全ての場面を同じ長さに広げるより、伝えたい内容に合う材料を充実させてください。音読して内容が伝わるかを確かめ、繰り返す文も整理します。字数が指定されている場合は、課題の条件と照らしながら順序と具体性を見直しましょう。
読み直しでは、どこから確認すればよいですか?
まず誰に何を伝えたい作文かを確認し、声に出して読んでもらいます。読み手が場面や考えを理解できる所を先に伝え、説明を足す箇所を一つ選びましょう。次に出来事や段落の順がつながるかを確かめます。漢字、句読点、文末などの表記は別の確認として扱うと、直す内容を分けられます。子どもが書き直した後は、元の文と読み比べ、どこが伝わりやすくなったかを話してください。よい表現と次に直したいことを記録し、本人が選んだ変更を残します。
作文の家庭学習は、学校のどこへ相談しますか
教科書の扱いと学習の進み方は、通っている学校の担任へ相談します。
使った問題や下書き、子どもの説明、止まった箇所を持って相談します。正解数だけでなく、家庭で試した声かけと反応も伝えましょう。学校で今扱う内容と、家庭で戻って確かめる内容を整理できます。
公的な解説の確認先は、文部科学省の初等中等教育局教育課程課です。個別の授業については、学校の連絡方法と受付時間を確認します。教材を使う前は、東京都教育委員会の公開案内も読めます。
作文の教え方を確かめた公式資料
学年の範囲は国の解説、教材の入口は都の公開案内で確かめます。
- 文部科学省。小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 国語編(平成29年7月、冊子101〜105頁、2026年10月10日確認)。
- 東京都教育委員会。東京ベーシック・ドリル(電子版)/(プリント教材)目次(令和2年4月1日改訂版、掲載頁2024年11月28日更新、2026年10月10日参照)。
- 文部科学省。小学校学習指導要領解説(問合せ先の掲載ページ、2026年10月10日確認)。
当社の作文家庭学習の関連ページと最終確認日
当社の基礎教材や探究の入口を、家庭学習の題材探しに使えます。
CCN寺子屋の九九教材、漢字教材、探究の入口を参照できます。今回の記録表と合わせ、理解したことを言葉で残しましょう。
最終確認日:2026年10月10日。
答えのページやPDF、音声・ゲームは、無料の寺子屋会員が使えます(メールアドレスだけで登録・パスワードなし)。無料登録はこちら。