二十一
慣用句・二十一 板につく
舞台の板に、
しっくりなじむ。
いまのことば
板につくの意味と由来は?
仕事や役目、身なりなどが、その人にすっかりなじんで、ぴったり合っていること。
ことばの景色
ここでの「板」は、芝居の舞台のことです。舞台は板をはってできているので、役者の世界では舞台を「板」と呼んできました。
けいこを重ねた役者の動きは、舞台にしっくりなじんで、見ていて落ち着きます。ここから、その人の仕事ぶりやふるまいが、すっかりなじんで自然に見えることを「板につく」と言うようになりました。
たとえば、「係になったばかりのころはぎこちなかった兄も、いまでは司会が板についてきた」のように使います。
考えてみよう
- 問一はじめはぎこちなかったけれど、板についてきたことはありますか。
- 問二何かが「板につく」までには、何が必要でしょう。
- 問三あなたが見て、「板についている」と感じる人はだれですか。
答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。
原文について
この記事が扱っている『慣用句』は、二つ以上のことばが結びついて、もとの意味とは別の決まった意味をあらわす言い回し。「板につく」は、ひとりの作者やひとつの原典をもつことばではなく、国語辞典や国語の教科書に見られる定番の表現です。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。
表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。意味や使い方は、国語辞典でもお確かめください。