十九
慣用句・十九 さじを投げる
薬をまぜるさじを、
投げ出す。
いまのことば
さじを投げるの意味と由来は?
これ以上よくする方法がないと、見こみをなくしてあきらめること。
ことばの景色
昔の医者は、さじを使って薬を調合しました。どんなに薬を工夫しても、もう手のほどこしようがない——医者がそう思って、さじを投げ出してしまうようすから生まれたことばです。
いまは、病気にかぎらず、見こみがないとして、物事をあきらめてしまうときに使います。漢字では「匙を投げる」と書きます。
たとえば、「むずかしすぎる問題に、兄もとうとうさじを投げた」のように使います。
考えてみよう
- 問一さじを投げたくなったことはありますか。
- 問二あきらめずに続けて、うまくいったことはありますか。
- 問三あきらめることが、よい判断になるのはどんなときでしょう。
答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。
原文について
この記事が扱っている『慣用句』は、二つ以上のことばが結びついて、もとの意味とは別の決まった意味をあらわす言い回し。「さじを投げる」は、ひとりの作者やひとつの原典をもつことばではなく、国語辞典や国語の教科書に見られる定番の表現です。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。
表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。意味や使い方は、国語辞典でもお確かめください。