十七
慣用句・十七 水に流す
いやなことは、
川の水に流してしまおう。
いまのことば
水に流すの意味と使い方は?
過ぎたもめごとやうらみを、なかったことにして、とがめないこと。
ことばの景色
川の水は、流れこんだものを遠くへ運び去っていきます。一度流れていったものは、もどってきません。
この景色から、けんかやうらみを、流れる水にまかせて、きれいさっぱり忘れることを「水に流す」と言います。「これまでのことは水に流そう」と、仲直りのきっかけにも使われます。
たとえば、「ささいなことで言いあいになったけれど、おたがいにあやまって、水に流すことにした」のように使います。
考えてみよう
- 問一水に流して、仲直りできたことはありますか。
- 問二水に流せることと、流せないことのちがいは何でしょう。
- 問三許すことは、忘れることと同じでしょうか。
答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。
原文について
この記事が扱っている『慣用句』は、二つ以上のことばが結びついて、もとの意味とは別の決まった意味をあらわす言い回し。「水に流す」は、ひとりの作者やひとつの原典をもつことばではなく、国語辞典や国語の教科書に見られる定番の表現です。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。
表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。意味や使い方は、国語辞典でもお確かめください。