十六
慣用句・十六 胸をなでおろす
どきどきしていた胸を、
そっとなでる。
いまのことば
胸をなでおろすの意味と使い方は?
心配ごとがなくなって、ほっと安心すること。
ことばの景色
心配なことがあると、胸がどきどきして落ち着きません。それが無事に終わったとき、思わず胸に手をあてて、上から下へそっとなでる——そんなしぐさから生まれたことばです。
「ほっとする」よりも、それまでの心配が大きかったことが伝わる言い方です。
たとえば、「まいごになった弟が見つかって、家族みんなで胸をなでおろした」のように使います。
考えてみよう
- 問一胸をなでおろしたできごとはありますか。
- 問二心配なとき、あなたはどうやって落ち着きますか。
- 問三ほっとしたとき、体のどこがゆるみますか。
答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。
原文について
この記事が扱っている『慣用句』は、二つ以上のことばが結びついて、もとの意味とは別の決まった意味をあらわす言い回し。「胸をなでおろす」は、ひとりの作者やひとつの原典をもつことばではなく、国語辞典や国語の教科書に見られる定番の表現です。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。
表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。意味や使い方は、国語辞典でもお確かめください。