八
慣用句・八 気が置けない
気をつかわなくていい、
気楽な相手。
いまのことば
気が置けないの意味と使い方は?
相手に気をつかったり、遠慮したりしなくてよいこと。心から打ちとけられること。
ことばの景色
「気が置けない人」は、気をつかわなくてよい、気楽につきあえる人のことです。「気を置く」は、遠慮する、気をつかうという意味。それが「できない」、つまり遠慮のいらない間柄をあらわします。
ところが、このことばは反対の意味にとられやすいことで知られています。文化庁の「国語に関する世論調査」(平成18年度)では、本来の意味「相手に気配りや遠慮をしなくてよいこと」を選んだ人が42.4%、「気配りや遠慮をしなくてはならないこと」を選んだ人が48.2%でした。ほめことばなのに、「気をつかわなければならない相手」という逆の意味に受けとられることがあるのです。
たとえば、「気が置けない友だちと、日がくれるまでおしゃべりした」のように使います。
考えてみよう
- 問一あなたにとって「気が置けない」人はだれですか。
- 問二ことばの意味が、人によってちがって伝わってしまったことはありますか。
- 問三意味がまちがって伝わらないようにするには、どうすればよいでしょう。
答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。
原文について
この記事が扱っている
『慣用句』は、二つ以上のことばが結びついて、もとの意味とは別の決まった意味をあらわす言い回し。「気が置けない」は、ひとりの作者やひとつの原典をもつことばではなく、国語辞典や国語の教科書に見られる定番の表現です。
本来の意味とほかの意味をどのくらいの人が選んだかは、
文化庁「平成18年度 国語に関する世論調査」の結果で読めます。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。
表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。意味や使い方は、国語辞典でもお確かめください。