一
慣用句・一 目から鱗が落ちる
目をおおっていたものが、
はらりと落ちる。
いまのことば
目から鱗が落ちるの意味と由来は?
あることがきっかけで、急に物事がよくわかるようになること。
ことばの景色
このことばは、新約聖書の『使徒行伝』に出てくる話がもとになっています。サウロという男が、ダマスコという町へ向かう途中、天からの光に照らされて倒れ、目が見えなくなってしまいました。
三日ののち、アナニアという人がサウロの上に手を置くと、「直に鱗の如きもの彼の目より落ち、忽ち視力を受け」——うろこのようなものが目から落ちて、サウロはふたたび見えるようになりました。
ここから、見えていなかったものが、急にはっきり見えるようになることを「目から鱗が落ちる」と言うようになりました。たとえば、「先生の説明を聞いて、分数のわり算のしくみに目から鱗が落ちた」のように使います。
考えてみよう
- 問一「目から鱗が落ちた」と感じたのは、どんなときですか。
- 問二わからなかったことが急にわかるとき、何がきっかけになっていますか。
- 問三あなたの話で、だれかの目から鱗を落とすとしたら、何を伝えますか。
答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。
原文について
この記事が扱っている
『慣用句』は、二つ以上のことばが結びついて、決まった意味をあらわす言い回し。「目から鱗が落ちる」は、新約聖書『使徒行伝』第9章の話に由来します。
もとの一節は、
ウィキソース「聖使徒等の行爲(新契約聖書)第九章」で本文を読めます。
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