十七
四字熟語・十七 弱肉強食
弱いものは肉となり、
強いものがそれを食う。
いまのことば
弱肉強食の意味と由来は?
弱いものが強いもののえじきになること。強いものが勝ちのこる、きびしい争いの世界。
ことばの景色
中国の唐の時代の文人・韓愈は、「送浮屠文暢師序」という文章で、鳥や獣のようすをこう書きました。
鳥は、うつむいてえさをついばんでは、顔を上げてあたりを見まわす。獣は、奥深くにひそんで、めったに出てこない。ほかの生きものに害されるのをおそれているのだ。「弱の肉は、強の食なり」——弱いものは、強いものに食べられてしまう。このことばが、「弱肉強食」のもとになったとされます。
いまは、生きものの世界だけでなく、力の強いものが勝ちのこるきびしい競争をあらわすときにも使われます。たとえば、「この業界は弱肉強食の世界だ」のように使います。
考えてみよう
- 問一生きものの世界で、弱い生きものが生きのこる工夫には何がありますか。
- 問二人の世界は、弱肉強食でよいのでしょうか。
- 問三強さとは、力の強さだけでしょうか。
答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。
原文について
この記事が扱っている
『四字熟語』は、漢字四字で意味をあらわす言い回し。「弱肉強食」のもとのことばは唐の韓愈の文章(「送浮屠文暢師序」)に記されています。
もとの一節は、
維基文庫 韓愈「送浮屠文暢師序」で本文を読めます。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。
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