二十一
ことわざ・二十一 一寸先は闇
ほんの少し先も、
まっ暗で見えない。
いまのことば
一寸先は闇の意味と由来は?
この先なにが起こるか、まったくわからないということ。
ことばの景色
「寸」は昔の長さの単位で、一寸は約三センチです。目の前わずか三センチ先でさえ、暗やみで何も見えない——そんな景色で、未来の見えなさをあらわしています。
いろはかるたの「い」の札は、江戸では「犬も歩けば棒に当たる」ですが、京のいろはかるたでは、この「一寸先は闇」でした。同じ「い」でも、土地によって読み札がちがったのです。
たとえば、「きのうまで元気だった店が急に閉まるなんて、一寸先は闇だ」のように使います。先がわからないからこそ、備えや用心が大切だ、という気持ちもこめられます。
考えてみよう
- 問一思いがけないことが起きて、おどろいた経験はありますか。
- 問二先がわからないことを、こわいと思いますか、楽しみだと思いますか。
- 問三見えない先に備えるために、できることは何でしょう。
答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。
原文について
この記事が扱っている
『ことわざ』は、昔から人びとの間で言いならわされてきた短い言い回し。「一寸先は闇」は、京のいろはかるたの「い」の読み札として親しまれてきました。
いろはかるたの東西のちがいは、
玉川大学教育博物館「いろはカルタ」と
同志社女子大学 教員コラム「絶滅寸前の『いろはかるた』」で読めます。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。
表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。意味や使い方は、国語辞典でもお確かめください。