十九
ことわざ・十九 馬の耳に念仏
ありがたいお経も、
馬には通じない。
いまのことば
馬の耳に念仏の意味と使い方は?
いくら意見したり、ありがたい話をしたりしても、少しも効き目がないことのたとえ。
ことばの景色
「念仏」は、仏の名をとなえる、ありがたいことばです。けれど、馬の耳もとでどれほど念仏をとなえても、馬にはその意味もありがたさも伝わりません。
ここから、いくら言って聞かせても、相手に聞く気がなければ通じない、という意味で使われます。似た意味のことばに「馬耳東風」「猫に小判」があります。
たとえば、「弟に、ゲームは一日一時間と何度言っても馬の耳に念仏だ」のように使います。相手を馬にたとえることばなので、面と向かって使うと失礼になります。
考えてみよう
- 問一何度言われても、なかなか直せないことはありますか。
- 問二話が相手に届くのは、どんなときでしょう。
- 問三聞く側と話す側、どちらにも工夫できることはありますか。
答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。
原文について
この記事が扱っている『ことわざ』は、昔から人びとの間で言いならわされてきた短い言い回し。「馬の耳に念仏」は、ひとりの作者やひとつの原典をもつことばではなく、国語辞典や国語の教科書に見られる定番の表現です。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。
表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。意味や使い方は、国語辞典でもお確かめください。