十六
ことわざ・十六 案ずるより産むが易し
心配していたより、
やってみれば案外やさしい。
いまのことば
案ずるより産むが易しの意味と使い方は?
あれこれ心配するより、実際にやってみると、思っていたよりたやすいものだということ。
ことばの景色
「案ずる」は、心配する、あれこれ思いなやむ、という意味です。赤ちゃんが生まれる前は、だれもが不安でいっぱいになります。
けれど、いざそのときをむかえると、心配していたほどではなかった、ということも多いものです。このことばは、お産の景色をかりて、始める前の心配は、たいてい実際よりも大きいと教えています。
たとえば、「発表の前はどきどきしたけれど、案ずるより産むが易し。話しはじめたら落ち着いてできた」のように使います。
考えてみよう
- 問一やる前は不安だったのに、やってみたら平気だったことはありますか。
- 問二心配が大きくなるのは、どんなときでしょう。
- 問三それでも、よく考えてから始めたほうがよいのは、どんなことですか。
答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。
豆知識——
心配しすぎることを
戒める
話に、
天が
落ちてこないかと
心配した
人の
物語があります。
故事成語「杞憂」をどうぞ。
原文について
この記事が扱っている『ことわざ』は、昔から人びとの間で言いならわされてきた短い言い回し。「案ずるより産むが易し」は、ひとりの作者やひとつの原典をもつことばではなく、国語辞典や国語の教科書に見られる定番の表現です。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。
表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。意味や使い方は、国語辞典でもお確かめください。