十
ことわざ・十 泣きっ面に蜂
泣いている顔を、
さらに蜂が刺す。
いまのことば
泣きっ面に蜂の意味と由来は?
悪いことや困ったことの上に、さらに悪いことが重なること。
ことばの景色
「泣きっ面」は、泣いている顔のことです。つらいことがあって泣いているところへ、蜂が飛んできて、その顔を刺していく。痛いうえに、はれて、ますます泣きたくなります。
悪いことは、ひとつで終わらずに重なることがある——そんな景色を、短いことばで言いあてたのがこのことわざです。江戸のいろはかるたの「な」の札では、「泣く面を蜂がさす」という形で遊ばれていました。
たとえば、「かさを忘れてずぶぬれになったうえに、電車までおくれた。泣きっ面に蜂だ」のように使います。似た意味のことばに「弱り目にたたり目」があります。
考えてみよう
- 問一悪いことが重なった日を、思い出せますか。
- 問二そんな日、あなたはどうやって気持ちを立て直しましたか。
- 問三悪いことが重なっているように見えるのは、気持ちのせいもあるでしょうか。
答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。
原文について
この記事が扱っている
『ことわざ』は、昔から人びとの間で言いならわされてきた短い言い回し。「泣きっ面に蜂」は、ひとりの作者やひとつの原典をもつことばではなく、国語辞典や国語の教科書に見られる定番の表現です。
江戸いろはかるたでは「泣く面を蜂がさす」の形で読み札になっていました。読み札と解釈の一覧は、
日本財団図書館『安全運航のいろは』「江戸いろはかるた」で読めます。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。
表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。意味や使い方は、国語辞典でもお確かめください。