九
ことわざ・九 塵も積もれば山となる
ちりも、
積もれば山になる。
いまのことば
塵も積もれば山となるの意味と使い方は?
ごく小さなものでも、積み重なれば大きなものになるということ。
ことばの景色
「塵」は、目に見えるか見えないかくらいの、ほんの小さなごみやほこりのことです。一粒では、ふっと吹けば飛んでしまいます。
それでも、長い時間をかけて積もりつづければ、やがて山のようになる。小さな努力や、少しずつの貯金をはげますときによく使われます。反対に、小さなむだづかいも積もれば大きい、という戒めにも使います。江戸のいろはかるたの「ち」の札では、「塵積もって山となる」という形でした。
たとえば、「一日十語ずつ覚えた英単語が、一年で三千語をこえた。塵も積もれば山となる」のように使います。
考えてみよう
- 問一毎日少しずつ続けて、大きくなったものはありますか。
- 問二小さなむだが積もって困ったことはありますか。
- 問三一日十分を一年続けると、何時間になるでしょう。
答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。
原文について
この記事が扱っている
『ことわざ』は、昔から人びとの間で言いならわされてきた短い言い回し。「塵も積もれば山となる」は、ひとりの作者やひとつの原典をもつことばではなく、国語辞典や国語の教科書に見られる定番の表現です。
江戸いろはかるたでは「塵積もって山となる」の形で読み札になっていました。読み札と解釈の一覧は、
日本財団図書館『安全運航のいろは』「江戸いろはかるた」で読めます。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。
表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。意味や使い方は、国語辞典でもお確かめください。