八
ことわざ・八 蓼食う虫も好き好き
からい草を、
好んで食べる虫もいる。
いまのことば
蓼食う虫も好き好きの意味と由来は?
人の好みはさまざまで、ひとくくりには決められないということ。
ことばの景色
「蓼」は、水辺などに生える草です。なかでもヤナギタデは葉や茎にぴりっとした辛みがあり、すりつぶして酢にまぜた「蓼酢」は、鮎の塩焼きにそえられます。
人には辛い蓼ですが、その葉を好んで食べる虫もいます。ほかの虫が見むきもしない草でも、それがいいという虫がいる——好みは、ほんとうにさまざま、という景色です。
たとえば、「ぼくには苦手な味だけど、妹は大好物だ。蓼食う虫も好き好きだね」のように使います。人の好みを悪く言うように聞こえることもあるので、使う場面には気をつけましょう。
考えてみよう
- 問一あなたが好きで、まわりの人はあまり好きではないものは何ですか。
- 問二人の好みがちがうのは、なぜだと思いますか。
- 問三自分とちがう好みの人と、どうやって仲よくしますか。
答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。
原文について
この記事が扱っている『ことわざ』は、昔から人びとの間で言いならわされてきた短い言い回し。「蓼食う虫も好き好き」は、ひとりの作者やひとつの原典をもつことばではなく、国語辞典や国語の教科書に見られる定番の表現です。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。
表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。意味や使い方は、国語辞典でもお確かめください。