六
ことわざ・六 火のない所に煙は立たぬ
けむりが上がるのは、
どこかに火があるから。
いまのことば
火のない所に煙は立たぬの意味と使い方は?
うわさが立つのには、なにかしらの理由があるものだということ。
ことばの景色
遠くにけむりが見えたら、そこではなにかが燃えています。火がまったくないところから、けむりだけが上がることはありません。
この景色を人のうわさに重ねたのが、このことばです。まったく根も葉もないうわさは、立ちにくい。だから、うわさが立ったら、どこかに原因があるのだろう、という見方をあらわします。
たとえば、「あの店が閉まるといううわさがある。火のない所に煙は立たぬ、というから、早めに行っておこう」のように使います。ただし、うわさが本当とはかぎりません。人を傷つける使い方には気をつけましょう。
考えてみよう
- 問一うわさを聞いたとき、あなたはすぐに信じますか。
- 問二うわさが本当かどうかは、どうやって確かめられるでしょう。
- 問三まちがったうわさで、だれかが困ることはありませんか。
答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。
原文について
この記事が扱っている『ことわざ』は、昔から人びとの間で言いならわされてきた短い言い回し。「火のない所に煙は立たぬ」は、ひとりの作者やひとつの原典をもつことばではなく、国語辞典や国語の教科書に見られる定番の表現です。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。
表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。意味や使い方は、国語辞典でもお確かめください。