五
ことわざ・五 灯台下暗し
明かりの台の、
すぐ下だけが暗い。
いまのことば
灯台下暗しの意味と由来は?
身近なことほど、かえって気づきにくいということ。
ことばの景色
この「灯台」は、海べに立つ灯台ではありません。油を入れた皿に芯をひたして火をともす、昔の部屋の明かりの台のことです。
火は部屋じゅうを照らしますが、油の皿や台のかげになって、真下だけは暗くなります。遠くまで照らしているのに、いちばん近くが見えていない——ここから、身近なことほど気づきにくい、という意味になりました。
たとえば、「家じゅう探した鍵が、自分のポケットに入っていた。灯台下暗しだ」のように使います。「灯台もと暗し」と書くこともあります。
考えてみよう
- 問一探しものが、すぐ近くにあったことはありますか。
- 問二家族や友だちの良いところで、見おとしていたことはありますか。
- 問三遠くばかり見てしまうのは、なぜでしょう。
答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。
原文について
この記事が扱っている『ことわざ』は、昔から人びとの間で言いならわされてきた短い言い回し。「灯台下暗し」は、ひとりの作者やひとつの原典をもつことばではなく、国語辞典や国語の教科書に見られる定番の表現です。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。
表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。意味や使い方は、国語辞典でもお確かめください。