四
ことわざ・四 二兎を追う者は一兎をも得ず
二匹のうさぎを追えば、
一匹もつかまらない。
いまのことば
二兎を追う者は一兎をも得ずの意味と使い方は?
欲ばって二つのことを同時にねらうと、結局どちらもうまくいかないということ。
ことばの景色
「兎」は、うさぎのことです。野原で二匹のうさぎを見つけて、両方つかまえようと走りだすと、うさぎはばらばらの方向へ逃げていきます。あっちを追い、こっちを追いするうちに、一匹もつかまえられない——そんな景色です。
似た意味のことばに「虻蜂取らず」があります。反対に、一つのことで二つの得をするのは、四字熟語の「一石二鳥」です。
たとえば、「部活も習いごとも全部一番をめざしたけれど、二兎を追う者は一兎をも得ず、どれも中途半端になった」のように使います。
考えてみよう
- 問一二つのことを同時にやろうとして、うまくいかなかったことはありますか。
- 問二それでも、二つを両立できる人もいます。何がちがうのでしょう。
- 問三いまのあなたが、一つにしぼるなら何を選びますか。
答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。
原文について
この記事が扱っている『ことわざ』は、昔から人びとの間で言いならわされてきた短い言い回し。「二兎を追う者は一兎をも得ず」は、ひとりの作者やひとつの原典をもつことばではなく、国語辞典や国語の教科書に見られる定番の表現です。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。
表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。意味や使い方は、国語辞典でもお確かめください。