五十五
東 海 道 ・ 亀 山 宿
雪がやんだ
朝の
城下。
広重の
雪の
絵として、
蒲原と
並び
称されます。
いまのことば
亀山は東海道の四十六番目の宿場。
城下町であると同時に宿場町だった。
坂を上る雪の朝
広重の「雪晴」は、急な坂道を上る行列を描いています。空は晴れ、雪は白く残っている。蒲原の「夜之雪」が夜の雪なら、こちらは朝の雪) 。庄野の白雨とあわせて、広重の代表作がこのあたりに集まっています。
亀山は城下町であり宿場町でした。府中・浜松・岡崎・吉田と同じ。城と宿場が重なる町は、東海道にいくつもあります。城が道を守り、道が城下を養う。
次の関からは鈴鹿越えが始まります。亀山は、その手前で体を整える城下町) 。小田原が箱根の手前だったのと同じ役割です。難所の前に大きな町を置く——東海道の設計の型) です。
考えてみよう
- 問一雪の朝と雪の夜。見え方はどう違うでしょう。
- 問二城下町の宿場を、この連載から五つ挙げてみましょう。
- 問三難所の手前の町の役割を説明してみましょう。
答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。
豆知識——広重の五十三次で特に優れた絵として、三島・蒲原・庄野・亀山・土山が挙げられることがあります。いずれも季節・天候・時刻を主題にし、名所や名物を描いていない点が共通しています。