五十四
ことわざ・五十四 負けるが勝ち
いまは相手にゆずって、さいごに笑う。
いまのことば
負けるが勝ちの意味と使い方は?
一時は相手に勝ちをゆずって、しいて争わないほうが、けっきょくは勝利につながるということ。
ことばの景色
つまらない争いは避けて、その場の勝ちは相手にゆずる。そのほうが、さいごには勝ちにつながる、というのが、このことばの考え方です。
「勝ちは勝ち、負けは負け」という見方からすると、ふしぎな言い方ですが、あえてこう言い切ることで、広い目で先を見ることの大切さを考えさせます。
たとえば、「弟とのけんかは、ぼくがゆずることにした。負けるが勝ちだ」のように使います。
使い方の例
- 遊びの順番をゆずったら、あとで友だちがいちばんいい道具を貸してくれた。負けるが勝ちだ。
- けんかになりそうなとき、負けるが勝ちと考えて、いったん引いた。
考えてみよう
- 問一ゆずったことで、よい結果になった経験はありますか。
- 問二ゆずってはいけないのは、どんなときでしょう。
- 問三勝ち負けより大切なことは、何だと思いますか。
答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。
豆知識——江戸いろはかるたで広く知られたことばで、絵札には、韓信(かんしん)の股くぐりがえがかれていました。韓信は、中国の漢の武将で、若いころに乱暴者にからまれても、はずかしさにたえて、のちに大きな成功をおさめた人です。
原文について
この記事が扱っている
『ことわざ』は、昔から人びとの間で言いならわされてきた短い言い回し。「負けるが勝ち」は、ひとりの作者やひとつの原典をもつことばではなく、国語辞典や国語の教科書に見られる定番の表現です。
意味と使い方は、
https://kotobank.jp/word/負けるが勝ちで確かめられます。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。
表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。意味や使い方は、国語辞典でもお確かめください。
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