四十
慣用句・四十 手塩にかける
自分の手で、一つひとつ世話をして育ててきた。
いまのことば
手塩にかけるの意味と使い方は?
自分で世話をして、大切に育てること。
ことばの景色
「手塩」は、むかし食事のときに、それぞれのおぜんにそえて置かれた、少しの塩のことだと言われます。食べる人が、自分の好みに合わせて味をととのえるための塩です。
その塩で自分の手で味をととのえるように、人まかせにせず、自分でていねいに世話をして育てる、という意味になりました。子どもや弟子、動物や植物を大切に育てるときに使います。
たとえば、「春から手塩にかけて育てたミニトマトが、夏休みに真っ赤に実った」のように使います。
使い方の例
- 祖父が手塩にかけて育てたトマトは、とてもあまかった。
- 先生が手塩にかけて育てた合唱部が、コンクールで金賞をとった。
考えてみよう
- 問一あなたが手塩にかけて育てたものはありますか。
- 問二何かを大切に育てるとき、いちばん大変なのはどんなことでしょう。
- 問三あなたを手塩にかけて育ててくれたのは、だれだと思いますか。
答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。
豆知識——小さく浅い皿のことを「手塩皿」と呼び、「おてしょ」とも言います。
原文について
この記事が扱っている
『慣用句』は、二つ以上のことばが結びついて、もとの意味とは別の決まった意味をあらわす言い回し。「手塩にかける」は、ひとりの作者やひとつの原典をもつことばではなく、国語辞典や国語の教科書に見られる定番の表現です。
意味と使い方は、
https://kotobank.jp/word/手塩に掛ける・
https://kotobank.jp/word/手塩で確かめられます。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。
表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。意味や使い方は、国語辞典でもお確かめください。
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