三十二
慣用句・三十二 耳を貸す
友だちの話に、そっと耳を向けて、最後まで聞く。
いまのことば
耳を貸すの意味と使い方は?
人の話を聞いてやること。相談にのること。
ことばの景色
「貸す」は、自分のものを相手のために使わせることです。自分の耳を、相手のために使わせる、つまり、相手の話をきちんと聞いてあげる、という意味になります。
こまっている人やなやんでいる人の話を聞いてあげるときに使います。「まったく耳を貸さない」のように、打ち消しの形で、人の話を聞こうとしないようすをあらわすこともよくあります。
たとえば、「元気のない友だちがいたので、放課後に耳を貸したら、少し笑顔になってくれた」のように使います。
使い方の例
- 友だちのなやみに、昼休みじゅう耳を貸した。
- 兄は、ぼくの話にまったく耳を貸そうとしない。
考えてみよう
- 問一だれかに話を聞いてもらって、気持ちが楽になったことはありますか。
- 問二人の話を聞くとき、どんなことに気をつけていますか。
- 問三耳を貸したくない話のときは、どうしますか。
答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。
豆知識——「耳を傾ける」は、注意して熱心に聞くこと、「耳が痛い」は、自分の弱いところを言われて聞くのがつらいことです。「耳が痛い」は国語の間で読めます。
原文について
この記事が扱っている
『慣用句』は、二つ以上のことばが結びついて、もとの意味とは別の決まった意味をあらわす言い回し。「耳を貸す」は、ひとりの作者やひとつの原典をもつことばではなく、国語辞典や国語の教科書に見られる定番の表現です。
意味と使い方は、
https://kotobank.jp/word/耳を貸すで確かめられます。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。
表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。意味や使い方は、国語辞典でもお確かめください。
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