二十六
慣用句・二十六 猫をかぶる
いつもはにぎやかなのに、よその家ではおとなしい。
いまのことば
猫をかぶるの意味と使い方は?
本当の性格をかくして、おとなしそうに、よい子らしくふるまうこと。
ことばの景色
猫は、ふだんはおとなしく、じっと丸くなっていることが多い動物です。そのおとなしい猫を頭からかぶったように、本当の自分をかくして、静かでおしとやかなふりをする、というようすをあらわしています。
家では元気いっぱいなのに、はじめての人の前や、よその家ではおとなしくしている、というような場面でよく使われます。
たとえば、「妹は、親せきの家では猫をかぶっておとなしくしていたけれど、家に帰ったとたんに大はしゃぎした」のように使います。
使い方の例
- 新しいクラスの最初の日は、少し猫をかぶって静かにしていた。
- 猫をかぶらずに、いつもの自分で話してみよう。
考えてみよう
- 問一場所や相手によって、ふるまいを変えることはありますか。
- 問二猫をかぶるのは、悪いことでしょうか。どんなときなら大切だと思いますか。
- 問三本当の自分を見せられるのは、どんな人の前ですか。
答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。
豆知識——よく知っていることを、知らないふりをすることにも「猫をかぶる」を使います。「猫」を使った慣用句には、ほかに「猫の手も借りたい」「猫の額」などがあります。
原文について
この記事が扱っている
『慣用句』は、二つ以上のことばが結びついて、もとの意味とは別の決まった意味をあらわす言い回し。「猫をかぶる」は、ひとりの作者やひとつの原典をもつことばではなく、国語辞典や国語の教科書に見られる定番の表現です。
意味と使い方は、
https://kotobank.jp/word/猫を被るで確かめられます。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。
表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。意味や使い方は、国語辞典でもお確かめください。
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