四十四
四字熟語・四十四 馬耳東風
春の風が耳をなでても、馬はしっぽもふらない。
いまのことば
馬耳東風の意味と使い方は?
人の意見や忠告を、少しも気にとめずに聞き流すこと。
ことばの景色
「東風」は、東から吹く風、つまり春の風のことです。人は、あたたかい春風が吹くと、春が来たとよろこびます。けれども馬は、耳に春風が吹きつけても、何も感じないように平気な顔をしています。
このように、人が何を言っても、まるで気にとめずに聞き流すようすを「馬耳東風」と言います。唐の詩人・李白が、友人の王十二に答えて作った詩の中で、世の人は詩を聞いても頭をふるばかりで、それはまるで「東風の馬耳を射るが如き」(春の風が馬の耳に吹きつけるようだ)だ、とうたった句がもとです。
たとえば、「早く寝なさいと何度言われても、ゲームに夢中の弟には馬耳東風だった」のように使います。
使い方の例
- 先生の注意も、おしゃべりに夢中な二人には馬耳東風だった。
- 友だちのアドバイスを馬耳東風と聞き流していたら、同じ失敗をくり返してしまった。
考えてみよう
- 問一注意されても、聞き流してしまったことはありますか。
- 問二相手の話を、ちゃんと聞いていると伝えるにはどうすればよいでしょう。
- 問三聞き流したほうがよい話も、あると思いますか。
答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。
豆知識——同じような意味のことわざに「馬の耳に念仏」があり、国語の間で読めます。中国の古い考え方では、方角の東は季節の春にあたるので、「東風」は春の風をさします。
原文について
この記事が扱っている
『四字熟語』は、漢字四字で意味をあらわす言い回し。唐の詩人・李白の詩「答王十二寒夜独酌有懐」の一句がもとになったと言われる言い方。
原文は
https://zh.wikisource.org/wiki/答王十二寒夜獨酌有懷で確認できます。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。
表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。意味や使い方は、国語辞典でもお確かめください。
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