三十七
四字熟語・三十七 付和雷同
雷が鳴ると、あちこちの物がいっせいにひびく。
いまのことば
付和雷同の意味と使い方は?
自分の考えをしっかりもたず、ほかの人の意見にすぐに同調すること。
ことばの景色
「付和」は、ほかの人の意見に軽々しく従うこと。「雷同」は、雷が鳴ると、それに応じてあちこちの物が同じようにひびく、というようすから、自分の考えなしに人に同調することをあらわします。
「雷同」は、中国の古い書物『礼記』の「曲礼上」の篇に見られることばで、人の説を自分のもののように言ったり、安易に人に同調したりしてはいけない、という教えの中に出てきます。
人の意見に賛成すること自体は、悪いことではありません。けれども、「付和雷同」は、深く考えずに同調する、という意味で使われます。みんなが言うからそうしよう、ではなく、自分でもよく考えることが大切だ、という戒めがこめられています。
たとえば、「人気のある子が言ったから、よく考えずに付和雷同して賛成してしまった。自分の意見も言えばよかった」のように使います。
使い方の例
- 多数決の前に、付和雷同しないよう、自分の考えをノートに書いておこう。
- うわさに付和雷同して、確かめもせずに人を悪く言うのはやめよう。
考えてみよう
- 問一まわりに合わせて、本当の考えを言えなかったことはありますか。
- 問二人の意見に賛成することと、付和雷同することは、どうちがうでしょう。
- 問三自分の考えをもつために、ふだんからできることは何でしょう。
答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。
豆知識——「不和雷同」と書くのはまちがいです。「付和」も「雷同」も、もとは中国語にあることばで、それが近代の日本語で、一つの四字熟語として使われるようになりました。
原文について
この記事が扱っている
『四字熟語』は、漢字四字で意味をあらわす言い回し。国語辞典や国語の教科書に見られる定番の表現。「雷同」の語のもとは礼記・曲礼上篇。
原文は
https://zh.wikisource.org/wiki/禮記/曲禮上で確認できます。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。
表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。意味や使い方は、国語辞典でもお確かめください。
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