二十六
四字熟語・二十六 以心伝心
ことばにしなくても、目を合わせただけで伝わる。
いまのことば
以心伝心の意味と使い方は?
ことばに出さなくても、おたがいの気持ちや考えが通じ合うこと。
ことばの景色
「以心伝心」は、漢文で「心を以て心に伝う」と読みます。心から心へ、じかに伝わるということです。
もとは禅の教えのことばで、仏の教えのいちばん大切なところは、ことばや文字ではなく、師の心から弟子の心へ直接伝えられる、という意味で使われていたことばです。
いまでは、家族や親しい友だちのあいだで、何も言わなくても相手の考えがわかるときに使います。長くいっしょに過ごし、相手をよく知っているからこそ生まれる通じ合いです。
たとえば、「ドッジボールで、目が合っただけで友だちがパスをくれた。以心伝心だ」のように使います。
使い方の例
- 母とぼくは以心伝心で、目を合わせただけで、どちらが先にお風呂に入るか決まった。
- 長く同じ班で活動してきたので、作業の分担は以心伝心で決まった。
考えてみよう
- 問一何も言わなくても、気持ちが通じたことはありますか。
- 問二以心伝心で伝わらなかったとき、どうしましたか。
- 問三ことばで伝えることと、心で伝わることは、どちらが大切だと思いますか。
答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。
豆知識——「意心伝心」と書くのはまちがいです。「心を以て」の「以」を使います。いまの「何も言わなくても通じ合う」という意味では、明治時代の福沢諭吉の書物にも使われています。
原文について
この記事が扱っている
『四字熟語』は、漢字四字で意味をあらわす言い回し。「以心伝心」は、ひとりの作者やひとつの原典をもつことばではなく、国語辞典や国語の教科書に見られる定番の表現です。
意味と使い方は、
https://kotobank.jp/word/以心伝心-30728で確かめられます。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。
表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。意味や使い方は、国語辞典でもお確かめください。
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