四十五
ことわざ・四十五 待てば海路の日和あり
嵐の港で待っていれば、やがておだやかな海の日が来る。
いまのことば
待てば海路の日和ありの意味と使い方は?
いまはうまくいかなくても、あせらずに待っていれば、やがてよい機会がやってくるということ。
ことばの景色
「海路」は船で行く海の道、「日和」は、船を出すのにちょうどよい天気のことです。
むかしの船は、風や波の具合で、出られる日と出られない日がありました。海があれているときに無理に船を出せば、危ない目にあいます。港でじっと待っていれば、いつか波もおさまり、船出にぴったりのおだやかな日がやってきます。
いまでは、うまくいかないときに、あせらず時機を待つことのたとえとして使われます。
たとえば、「なかなか試合に出してもらえないけれど、待てば海路の日和ありと思って、練習を続けている」のように使います。
使い方の例
- 雨で三回も延期になった遠足が、やっと晴れた日にできた。待てば海路の日和ありだ。
- 待てば海路の日和ありというから、苦手な逆上がりも、あきらめずに練習を続けよう。
考えてみよう
- 問一待っていたら、よいことがやってきた経験はありますか。
- 問二「待つ」ことと「あきらめる」ことは、どうちがうでしょう。
- 問三待っている間に、どんな準備をしておくとよいと思いますか。
答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。
豆知識——もとは「待てば甘露の日和あり」という形で、尾張のいろはかるたの「ま」の札にもあります。「甘露」は、中国の古い言い伝えで、よい政治が行われると天が降らせるという、あまい露のことです。「海路」の形は、この「甘露」を言いかえたものと考えられています。
原文について
この記事が扱っている
『ことわざ』は、昔から人びとの間で言いならわされてきた短い言い回し。「待てば海路の日和あり」は、ひとりの作者やひとつの原典をもつことばではなく、国語辞典や国語の教科書に見られる定番の表現です。
意味と使い方は、
https://kotobank.jp/word/待てば海路の日和ありで確かめられます。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。
表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。意味や使い方は、国語辞典でもお確かめください。
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