四十一
ことわざ・四十一 暖簾に腕押し
力いっぱいのれんを押しても、ふわりとゆれるだけ。
いまのことば
暖簾に腕押しの意味と使い方は?
いくら力を入れても、相手に手ごたえがなく、張り合いのないこと。
ことばの景色
「暖簾」は、お店の入り口などにかける、布のたれ幕です。このやわらかい布を、力いっぱい腕で押してみても、布はふわっとゆれるだけで、押し返してくる力はまったくありません。
同じように、こちらが一生けんめい話しかけたり、意見を言ったりしても、相手が気のない返事ばかりで、手ごたえがないことがあります。そんなときの、むなしい感じをあらわすことばです。
たとえば、「部屋を片づけるように何度言っても、弟は『うん』と言うだけで動かない。暖簾に腕押しだ」のように使います。
使い方の例
- 何度さそっても「そのうちね」としか言わない友だちに、暖簾に腕押しの気分になった。
- 暖簾に腕押しにならないように、たのみごとは、いつ・何をしてほしいかをはっきり伝えよう。
考えてみよう
- 問一話しても手ごたえがなかったことはありますか。
- 問二相手に気持ちを届けるには、どんな工夫ができるでしょう。
- 問三逆に、あなたが「暖簾」になってしまったことはありますか。
答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。
豆知識——同じような意味のことばに「糠に釘」や「豆腐にかすがい」があります。どれも、やわらかいものに力を加えても効き目がない、というたとえです。「暖簾」は室町時代から使われたことばで、古くは「のうれん」「のんれん」などとも言いました。
原文について
この記事が扱っている
『ことわざ』は、昔から人びとの間で言いならわされてきた短い言い回し。「暖簾に腕押し」は、ひとりの作者やひとつの原典をもつことばではなく、国語辞典や国語の教科書に見られる定番の表現です。
意味と使い方は、
https://kotobank.jp/word/暖簾に腕押しで確かめられます。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。
表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。意味や使い方は、国語辞典でもお確かめください。
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