四十
ことわざ・四十 猫に小判
ぴかぴかの小判も、猫にはただの丸い板。
いまのことば
猫に小判の意味と使い方は?
どんなに値打ちのあるものでも、そのよさがわからない人に与えては、何の役にも立たないということ。
ことばの景色
「小判」は、江戸時代に使われた金貨です。人にとっては大切なお金ですが、猫の前に置いても、猫はにおいをかいだり、前足でつついたりするだけで、そのありがたさはわかりません。
このように、物の値打ちがわからない相手に、よいものを与えてもむだになってしまう、というたとえです。人を悪く言うときに使うと失礼になるので、使う場面には気をつけたいことばです。
たとえば、「まだ字の読めない弟に、ぼくが大事にしている分厚い図鑑をあげても、猫に小判かもしれない」のように使います。
使い方の例
- 時計にくわしくないぼくに高い時計を見せても、猫に小判だよ。
- 猫に小判にならないように、図書館の本は、読みたい人に先にゆずろう。
考えてみよう
- 問一あなたにとって「値打ちがある」けれど、ほかの人には伝わりにくいものは何ですか。
- 問二ものの値打ちは、何で決まると思いますか。
- 問三相手によさを伝えるには、どんな工夫ができるでしょう。
答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。
豆知識——よく似た意味のことわざに「豚に真珠」があります。こちらは、新約聖書の「マタイによる福音書」第7章にあることばがもとになっています。また、「馬の耳に念仏」は、言い聞かせても効き目がないことをあらわし、国語の間で読めます。
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