三十六
ことわざ・三十六 口は災いの元
ぽろりとこぼれた一言が、大きな波を立てることがある。
いまのことば
口は災いの元の意味と使い方は?
うっかり言ったことばが、思いがけない災いやもめごとを招くことがあるということ。ことばには気をつけよという戒め。
ことばの景色
何気なく言った一言で、友だちをきずつけてしまったり、秘密がもれてしまったりすることがあります。言った本人は軽い気持ちでも、ことばは相手の心に残り、あとから取り消すことはできません。
「口」は、ここでは口から出ることば、「災い」は、よくない出来事やもめごとのことです。ことばは、人を元気にする力もあれば、人をきずつける力もある。だからこそ、話す前に少し考えることが大切だ、という教えです。
たとえば、「友だちのかみ型を冗談のつもりでからかったら、とても落ちこませてしまった。口は災いの元だと、深く反省した」のように使います。
使い方の例
- 口は災いの元というから、人のうわさ話には加わらないでおこう。
- うっかり友だちの秘密を話してしまい、けんかになった。口は災いの元だ。
考えてみよう
- 問一言ったあとで「しまった」と思ったことはありますか。
- 問二話す前に、どんなことを考えるとよいでしょう。
- 問三言わなければ伝わらないことを伝えるとき、何に気をつけますか。
答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。
豆知識——「口は禍の門」という形でも言います。鎌倉時代の書物『十訓抄』にも、同じ形のことばが見られます。また、「口が滑る」という慣用句も、うっかり言ってはいけないことを言ってしまうことをあらわし、国語の間で読めます。
原文について
この記事が扱っている
『ことわざ』は、昔から人びとの間で言いならわされてきた短い言い回し。「口は災いの元」は、ひとりの作者やひとつの原典をもつことばではなく、国語辞典や国語の教科書に見られる定番の表現です。
意味と使い方は、
https://kotobank.jp/word/口は禍の門で確かめられます。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。
表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。意味や使い方は、国語辞典でもお確かめください。
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