三十五
ことわざ・三十五 郷に入っては郷に従え
はじめての土地では、まずその土地のならわしにならう。
いまのことば
郷に入っては郷に従えの意味と使い方は?
新しい土地や集まりに入ったら、そこでのならわしややり方に従うのがよいということ。
ことばの景色
「郷」は、村や里、土地のことです。住む場所が変わると、あいさつのしかたや食べ物、行事など、それまでとちがうことがたくさんあります。
自分のやり方を通そうとするより、まずはその土地の人たちのやり方を知り、それに合わせてみる。そうすることで、新しい場所になじみやすくなり、まわりの人ともうまくやっていけます。
このことばは、土地だけでなく、新しいクラスやクラブ、習いごとなど、はじめて入る集まりについても使われます。
たとえば、「引っこした町の運動会では、お昼にみんなで同じ歌を歌うそうだ。郷に入っては郷に従えで、ぼくも歌詞を覚えた」のように使います。
使い方の例
- 新しい学校では、給食の前にみんなで手をあわせる。郷に入っては郷に従えで、ぼくもまねをした。
- 外国に旅行したら、郷に入っては郷に従えで、その国のあいさつのしかたを覚えよう。
考えてみよう
- 問一新しい場所で、それまでとちがうならわしに出会ったことはありますか。
- 問二合わせることと、自分らしさを大切にすることは、どう両立できるでしょう。
- 問三新しく来た人が、なじみやすいようにするには、どうすればよいと思いますか。
答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。
豆知識——「郷に入っては」は「ごうにいっては」と読みます。「はいっては」とは読みません。英語にも、「ローマではローマの人がするようにせよ」という意味の、よく似た言い回しがあります。
原文について
この記事が扱っている
『ことわざ』は、昔から人びとの間で言いならわされてきた短い言い回し。「郷に入っては郷に従え」は、ひとりの作者やひとつの原典をもつことばではなく、国語辞典や国語の教科書に見られる定番の表現です。
意味と使い方は、
https://kotobank.jp/word/郷に入っては郷に従えで確かめられます。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。
表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。意味や使い方は、国語辞典でもお確かめください。
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