二十九
ことわざ・二十九 身から出た錆
刀の錆は、刀の中から出てきたものだった。
いまのことば
身から出た錆の意味と使い方は?
自分のした悪いことや、なまけたことのせいで、自分が苦しむこと。
ことばの景色
「身」は、ここでは刀の刃の部分のことです。刀の手入れをおこたると、刃に錆が出てきて、切れ味が落ち、使えなくなってしまいます。その錆は、ほかから来たものではなく、刀そのものから出たものです。
このように、自分の行いがもとで、自分がつらい目にあうことを「身から出た錆」と言います。人のせいにはできない、というきびしさもこめられたことばです。
たとえば、「宿題を後回しにしていたら、夏休みの最後の日に大あわてになった。身から出た錆だから、だれにも文句は言えない」のように使います。
使い方の例
- 毎日の練習をさぼっていたから、発表会でうまく弾けなかった。身から出た錆だ。
- 約束をやぶってばかりいたら、だれも信じてくれなくなった。身から出た錆とは、このことだ。
考えてみよう
- 問一自分のせいで困ったことはありますか。そのあと、どうしましたか。
- 問二「身から出た錆」を、少しでも小さくするには、どうすればよいでしょう。
- 問三友だちが「身から出た錆」で困っていたら、あなたはどうしますか。
答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。
豆知識——江戸いろはかるたの「み」の札にもあることばとして知られています。似た意味の四字熟語に「自業自得」があり、国語の間で読めます。
原文について
この記事が扱っている
『ことわざ』は、昔から人びとの間で言いならわされてきた短い言い回し。「身から出た錆」は、ひとりの作者やひとつの原典をもつことばではなく、国語辞典や国語の教科書に見られる定番の表現です。
意味と使い方は、
https://kotobank.jp/word/身から出た錆で確かめられます。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。
表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。意味や使い方は、国語辞典でもお確かめください。
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