二十八
ことわざ・二十八 能ある鷹は爪を隠す
えものをとる鋭い爪は、ふだんはそっとしまっておく。
いまのことば
能ある鷹は爪を隠すの意味と使い方は?
本当に力のある人は、その力をむやみに見せびらかさないということ。
ことばの景色
鷹は、するどい爪でえものをつかまえる鳥です。
えものをとるのがうまい鷹は、その爪をいつも見せびらかしているわけではありません。いざというときに、その力を発揮します。ここから、本当にすぐれた人は、ふだんは自分の力をひけらかさず、必要なときにこそ力を出す、という意味になりました。
自分の得意なことを自慢しなくても、大切な場面で力を出せば、まわりの人はちゃんと気づいてくれるものです。
たとえば、「ふだんは静かなクラスメイトが、合唱コンクールで見事なピアノの伴奏をした。能ある鷹は爪を隠すとは、このことだ」のように使います。
使い方の例
- 将棋の強いおじいさんは、自分から腕前を話したことがない。能ある鷹は爪を隠す、だ。
- 能ある鷹は爪を隠すというように、本当に力のある人ほど、静かに練習を続けている。
考えてみよう
- 問一身近に「能ある鷹」だと思う人はいますか。どんなところでそう思いましたか。
- 問二自分の得意なことを、人に伝えたいときはどうしますか。
- 問三力を「隠す」ことと「出す」ことは、どう使い分けるとよいでしょう。
答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。
豆知識——「能」は、才能やうでまえのことです。頭の「脳」と書くのはまちがいなので、書くときは気をつけましょう。反対のようすをあらわすことばに「鼻にかける」があります。自分の力を自慢して、得意げにするようすです。
原文について
この記事が扱っている
『ことわざ』は、昔から人びとの間で言いならわされてきた短い言い回し。「能ある鷹は爪を隠す」は、ひとりの作者やひとつの原典をもつことばではなく、国語辞典や国語の教科書に見られる定番の表現です。
意味と使い方は、
https://kotobank.jp/word/能ある鷹は爪を隠すで確かめられます。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。
表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。意味や使い方は、国語辞典でもお確かめください。
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