二十六
ことわざ・二十六 急いては事を仕損じる
あわててボタンをかけると、一つずつずれていく。
いまのことば
急いては事を仕損じるの意味と使い方は?
あせって急ぐと、かえって失敗しやすいということ。
ことばの景色
「急いては」は「せいては」と読み、気持ちがあせって急ぐことをあらわします。「仕損じる」は、やりそこなう、失敗するという意味です。
朝、出かける時間がせまって、あわててシャツのボタンをかけると、一つずれたまま全部とめてしまい、またはじめからやり直し。急いだはずが、かえって時間がかかってしまいます。このことわざは、そんな景色を思いうかべるとよくわかります。
大切なことほど、落ちついて一つずつ進めるほうが、結果として早く、うまくいくことが多いものです。
たとえば、「テストの残り時間が少なくて、あわてて答えを書いたら、計算をまちがえていた。急いては事を仕損じる、だ」のように使います。
使い方の例
- 急いては事を仕損じるというから、提出の前にもう一度見直そう。
- パズルを早く完成させようとあせったら、ピースをはめまちがえた。急いては事を仕損じる、だ。
考えてみよう
- 問一あわてて失敗したことはありますか。そのとき、どうすればよかったでしょう。
- 問二急がなければいけないときに、落ちつくための工夫はありますか。
- 問三「急いだほうがよいとき」もあるでしょうか。どんなときですか。
答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。
豆知識——「急いては事を仕損ずる」とも言います。似た意味のことわざに「急がば回れ」があります。反対に、よいことはためらわずにすぐやれ、という「善は急げ」もあります。どちらも国語の間で読めます。
原文について
この記事が扱っている
『ことわざ』は、昔から人びとの間で言いならわされてきた短い言い回し。「急いては事を仕損じる」は、ひとりの作者やひとつの原典をもつことばではなく、国語辞典や国語の教科書に見られる定番の表現です。
意味と使い方は、
https://kotobank.jp/word/急いては事を仕損ずるで確かめられます。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。
表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。意味や使い方は、国語辞典でもお確かめください。
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