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七十

故事成語・七十 雌伏しふく

いまは静かに伏せて、大空へはばたく日を待つ。

いまのことば

雌伏の意味と使い方は?

力をたくわえながら、自分が活やくできる時が来るのを、じっと待つこと。

ことばの景色

「雌伏」は、めすの鳥がおすの鳥に従って、じっと伏せているようすをあらわすことばです。反対に、「雄飛」は、おすの鳥が大空へ力強く飛び立つようすです。

後漢書の趙典伝には、趙典の兄の子(おい)にあたる趙温という人物の話がのっています。趙温は、都の近くの役所の役人だったとき、「一人前の男子は、はばたいて飛ぶべきだ。どうして伏せていられようか」と言って、役人の職をやめてしまいました。のちに、ききんの年には家の食べ物を分けて、一万人あまりの人を救ったと書かれています。そして最後には、司空や司徒という、国でいちばん高い位の一つにまでのぼりました。

もとの話では、「雌伏」は、人の下に甘んじているようすを言うことばでした。いまでは、今いる場所で力をたくわえながら、活やくできる時を待つ、という意味で使われます。

たとえば、「けがで試合に出られない間も、兄は雌伏の時と考えて、体づくりを続けていた」のように使います。

使い方の例

考えてみよう

答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。

豆知識——「雌伏」と「雄飛」は対にして使われ、「雌伏の時を経て雄飛する」のような言い方もされます。
原文について
この記事が扱っている『故事成語』は、中国の古典に由来する言い回し。後漢書・趙典伝の中で、趙温が「雄飛」と「雌伏」を対にして語った場面から。
原文はhttps://zh.wikisource.org/wiki/後漢書/卷27で確認できます。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。 表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。意味や使い方は、国語辞典でもお確かめください。
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