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六十九

故事成語・六十九 有備無患ゆうびむかん

かさを一本持っていれば、雨の空もこわくない。

いまのことば

有備無患の意味と使い方は?

ふだんからしっかり準備しておけば、いざというときにも心配はないということ。「備えあれば憂いなし」と同じ意味。

ことばの景色

「有備無患」は、漢文で「備え有れば患い無し」と読みます。準備があれば、うれいや心配ごとはない、ということです。

このことばは、古い中国の書物『書経』の「説命」の篇に見られます。また『春秋左氏伝』の襄公十一年の記事にも、平和なときにこそ危ないときのことを考え(居安思危)、考えれば備えができ(思則有備)、備えがあればうれいはない(有備無患)、という一節があります。

雨がふりそうな日にかさを持って出かける。遠足の前の日に持ち物を確かめる。どれも小さなことですが、準備をしておくと、あわてずにすみます。

たとえば、「地震にそなえて、家族で集まる場所を話し合っておいた。有備無患だと、祖母も安心していた」のように使います。

使い方の例

考えてみよう

答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。

豆知識——日本では「備えあれば憂いなし」の形でよく使われます。「憂い」は心配、なやみのことで、「患い」とも書きます。
原文について
この記事が扱っている『故事成語』は、中国の古典に由来する言い回し。書経・説命篇と、春秋左氏伝に見られる「有備無患」の句。左氏伝のほうは、平和なときに危うさを思うよう説く一節。
原文はhttps://zh.wikisource.org/wiki/尚書/說命中・https://zh.wikisource.org/wiki/春秋左氏傳/襄公で確認できます。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。 表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。意味や使い方は、国語辞典でもお確かめください。
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