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六十八

故事成語・六十八 巧言令色鮮し仁こうげんれいしょくすくなしじん

上手なことばと笑顔の奥を、見つめる。

いまのことば

巧言令色鮮し仁の意味と使い方は?

口先がうまく、うわべだけ愛想のよい人には、まごころのある人が少ないということ。

ことばの景色

「巧言」は、たくみなことば、うまい口先です。「令色」は、人に気に入られようとする、にこやかな顔つきのことです。「鮮し」は「少ない」、「仁」は人を思いやるまごころを言います。

これは、論語の「学而」の篇にある孔子の言葉です。ことばや顔つきを、相手に気に入られるための道具にしている人は、心の中のまごころが足りないことが多い、という戒めです。

ことばづかいがていねいだったり、にこやかだったりすることが、悪いわけではありません。大切なのは、うわべだけでなく、心がともなっているかどうか、ということです。

たとえば、「先生の前でだけ調子のいいことを言う人がいたけれど、巧言令色鮮し仁というように、行動を見ていればわかるものだ」のように使います。

使い方の例

考えてみよう

答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。

豆知識——論語の「子路」の篇には、反対の向きの言葉として「剛毅木訥仁に近し」もあります。意志が強く、かざりけがなく口数が少ない人は、仁に近い、という意味です。
原文について
この記事が扱っている『故事成語』は、中国の古典に由来する言い回し。論語・学而篇にある孔子の言葉。
原文はhttps://zh.wikisource.org/wiki/論語/學而第一・https://zh.wikisource.org/wiki/論語/子路第十三で確認できます。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。 表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。意味や使い方は、国語辞典でもお確かめください。
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