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六十五

故事成語・六十五 鼎の軽重を問うかなえのけいちょうをとう

王のしるしの鼎、その重さはいかほどか。

いまのことば

鼎の軽重を問うの意味と使い方は?

上に立つ人の力や、うでまえを疑うこと。また、その地位をうばおうとすること。

ことばの景色

「鼎」は、三本の足がついた青銅の器です。むかしの中国では、国の宝として大切にされ、王の位のしるしと考えられていました。

春秋時代、南の大国、楚の荘王は、勢いにのって周の都の近くまで軍を進めました。周の王が送った使者の王孫満に、荘王は「周の鼎の大きさや重さは、どれほどか」とたずねました。鼎の重さを聞くことは、「その鼎をいずれ自分のものにしよう」という気持ちをのぞかせることでした。

王孫満は、「国を治める力は、徳にあって、鼎にあるのではありません」と答え、まだ周の天下は続くとして、荘王の問いをしりぞけたと伝えられています。

たとえば、「新しい学級委員が決めた方法でうまくいかないと、みんなに鼎の軽重を問われてしまうかもしれない」のように使います。

考えてみよう

答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。

豆知識——「軽重」は、ここでは「けいちょう」と読みます。「事の軽重を考える」のように、物事の大切さの度合いを言うときにも使われることばです。
原文について
この記事が扱っている『故事成語』は、中国の古典に由来する言い回し。春秋左氏伝・宣公三年で、楚の荘王が周の使者・王孫満に鼎の大きさと重さをたずねた話。
原文はhttps://zh.wikisource.org/wiki/春秋左氏傳/宣公で確認できます。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。 表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。意味や使い方は、国語辞典でもお確かめください。
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