CCN 寺子屋
国語の間へ戻る
四十九

故事成語・四十九 羊頭狗肉ようとうくにく

店先には羊の頭、奥で売っているのは犬の肉。

いまのことば

羊頭狗肉の意味と使い方は?

見かけや看板はりっぱなのに、中身がそれにともなわないこと。

ことばの景色

店先に羊の頭をかかげておきながら、実際には、それより安い犬の肉を売っている。そんな店のようすをあらわしたことばです。看板で客を引きつけておいて、ちがう品を出すのですから、ずるいやり方です。

「羊頭をかかげて狗肉を売る」という形は、宋の時代の禅の書物『無門関』第六則に見られます。さらにさかのぼると、『晏子春秋』内篇・雑下に、門に牛の頭をかけて、中では馬の肉を売る、というたとえで、言うこととすることがちがうのを戒めた話があります。

いまでは、広告や題名は大げさなのに中身がともなわないものや、言うことと行うことがちがうようすに使います。

たとえば、「表紙には『かんたんにできる』と大きく書いてあったのに、中を見たらむずかしい説明ばかり。これでは羊頭狗肉だ」のように使います。

考えてみよう

答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。

豆知識——「看板にいつわりあり」という言い方も、ほぼ同じ意味で使われます。反対に、「看板にいつわりなし」は、評判どおり中身もりっぱだということです。
原文について
この記事が扱っている『故事成語』は、中国の古典に由来する言い回し。『無門関』第六則に見られる「羊頭をかかげて狗肉を売る」の言い回しから。もとの話は『晏子春秋』内篇・雑下第一の、牛の頭と馬の肉のたとえ。
原文はhttps://zh.wikisource.org/wiki/晏子春秋/卷六・https://zh.wikisource.org/wiki/無門關で確認できます。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。 表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。意味や使い方は、国語辞典でもお確かめください。
前へ次へ