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四十八

故事成語・四十八 管鮑の交わりかんぽうのまじわり

わたしを本当に知ってくれたのは、あの友だった。

いまのことば

管鮑の交わりの意味と使い方は?

損得をこえて、おたがいを深く理解し合う、かたい友情のこと。

ことばの景色

春秋時代の斉の国に、管仲と鮑叔という二人の友がいました。若いころ、二人はいっしょに商売をしましたが、もうけを分けるとき、管仲は多めに取りました。それでも鮑叔は、管仲を欲ばりとは言いませんでした。管仲の家が貧しいことを知っていたからです。

のちに二人は、斉の君主の座を争う別々の公子に仕えます。鮑叔の仕えた公子が君主(桓公)となり、管仲は敵の側にいた者として、とらえられる身になりました。そのとき鮑叔は、桓公に管仲を強くすすめ、自分より上の地位につけさせました。管仲はやがて斉を大きな国に育てる名宰相となります。

管仲はのちに、「わたしを生んだのは父母だが、わたしを知ってくれたのは鮑叔だ」という意味のことを語ったと伝えられています。二人の名から一字ずつとって「管鮑の交わり」といいます。

たとえば、「うまくいかないときも、だまって味方でいてくれる友だちがいる。ぼくたちは管鮑の交わりだと思っている」のように使います。

考えてみよう

答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。

豆知識——深い友情をあらわす故事成語には、ほかに「水魚の交わり」や「刎頸の交わり」があります。国語の間にある記事と読みくらべると、それぞれの友情の形のちがいが見えてきます。
原文について
この記事が扱っている『故事成語』は、中国の古典に由来する言い回し。史記・管晏列伝で、管仲が若いころからの鮑叔との交わりをふり返る話。
原文はhttps://zh.wikisource.org/wiki/史記/卷062で確認できます。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。 表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。意味や使い方は、国語辞典でもお確かめください。
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