四十二
故事成語・四十二 三顧の礼
三度、草庵を訪ねて。
『三国志』より
いまのことば
三顧の礼の意味と由来は?
目上の人が、すぐれた人物を礼をつくして招くこと。
ことばの景色
劉備は、若く無名だった諸葛亮(孔明)のうわさを聞き、その草庵を訪ねます。一度目、二度目は留守で会えず、三度目にしてようやく面会がかない、劉備は熱心に力を貸してほしいと頼み込みました。
その誠意に心を動かされた孔明は、以後、劉備に仕えることを決意したと『三国志』に伝わります。
「三顧の礼」は、この話から、目上の人が、すぐれた人物を、礼をつくして迎え入れることを指す言葉になりました。
考えてみよう
- 問一誰かに何かをお願いするとき、どんな態度が大切だと思いますか。
- 問二三度も訪ねた劉備の粘り強さを、どう感じますか。
- 問三あなたなら、どんな人にどんな風に力を貸してほしいと頼みますか。
答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。
豆知識——「三顧の礼」のような故事成語は、二千年以上前の中国の書物にある一場面が、そのまま毎日使うことばになったものです。物語ごと覚えると、忘れず、使いどころも間違えません。
原文について
この記事が扱っている
『故事成語』は、中国の古典に由来する言い回し。この回のもとの話は『三国志』に記されています。
もとの話を載せる『三国志』の版本は、
国立公文書館 デジタルアーカイブ『三国志』(内閣文庫蔵・明万暦刊)で画像を見られます。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。
表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。原文にあたるときは、上の所蔵先でお確かめください。