四十
故事成語・四十 水魚の交わり
魚に水を得たように。
『三国志』より
いまのことば
水魚の交わりの意味と由来は?
切っても切れない、親密な間柄。
ことばの景色
蜀の劉備は、軍師諸葛亮(孔明)を三度訪ねて迎え入れて以来、深く信頼を寄せるようになります。古参の家臣たちがそれをねたむと、劉備は「私に孔明がいるのは、魚に水があるようなものだ」と答えたと『三国志』に伝わります。
魚が水を得て、のびのびと泳げるように、劉備にとって孔明は、なくてはならない存在だった、ということです。
「水魚の交わり」は、この話から、切っても切れない、深い親密な間柄を指す言葉になりました。
考えてみよう
- 問一「水魚の交わり」と呼べるような、大切な相手はいますか。
- 問二劉備が孔明をたとえた言い方を、どう感じますか。
- 問三信頼関係を築くために、大切なことは何だと思いますか。
答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。
豆知識——「水魚の交わり」のような故事成語は、二千年以上前の中国の書物にある一場面が、そのまま毎日使うことばになったものです。物語ごと覚えると、忘れず、使いどころも間違えません。
原文について
この記事が扱っている
『故事成語』は、中国の古典に由来する言い回し。この回のもとの話は『三国志』に記されています。
もとの話を載せる『三国志』の版本は、
国立公文書館 デジタルアーカイブ『三国志』(内閣文庫蔵・明万暦刊)で画像を見られます。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。
表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。原文にあたるときは、上の所蔵先でお確かめください。