三十九
故事成語・三十九 一挙両得
一つの矢で、二つの獲物を。
『晋書』より
いまのことば
一挙両得の意味と由来は?
一つの行いで、二つの利益を得ること。
ことばの景色
中国・晋の武将卞荘子は、二頭の虎が一頭の牛をめぐって争い、傷つき疲れたところをまとめて仕留めようとしました。一つの労力で、二頭の虎を同時に手に入れるという計略です。
『晋書』などに伝わるこの話から、「一挙にして両得す」ということばが生まれました。
いまでは、一つの行動で、同時に二つの利益を得ることを指して、広く使われています。
考えてみよう
- 問一一つの行動で、二つ良いことがあった経験はありますか。
- 問二卞荘子の作戦の、賢いところはどこだと思いますか。
- 問三似た意味の「一石二鳥」という四字熟語も調べてみましょう。
答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。
豆知識——「一挙両得」のような故事成語は、二千年以上前の中国の書物にある一場面が、そのまま毎日使うことばになったものです。物語ごと覚えると、忘れず、使いどころも間違えません。
原文について
この記事が扱っている
『故事成語』は、中国の古典に由来する言い回し。この回のもとの話は『晋書』に記されています。
もとの話を載せる『晋書』の版本は、
国立公文書館 デジタルアーカイブ『晋書』(内閣文庫蔵・明嘉靖修)で画像を見られます。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。
表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。原文にあたるときは、上の所蔵先でお確かめください。