三十七
故事成語・三十七 杜撰
杜黙の詩は、型に合わない。
『宋代の詩話(言い伝え)』より
いまのことば
杜撰の意味と由来は?
いいかげんで、誤りの多いこと。
ことばの景色
中国・宋代の詩人杜黙は、たくさんの詩を作りましたが、その多くが、当時の詩の決まり(韻律)に合っていなかったと言い伝えられています。
「杜」は杜黙の姓、「撰」は詩文をつくること。杜黙が作ったいいかげんな詩、というところから、「杜撰」という言葉が生まれたと、後世の詩話(詩についての言い伝え・評論)に語られています。
いまでは、物事の仕上げ方や計画が、いいかげんで誤りが多いことを指して広く使われます。
考えてみよう
- 問一「杜撰な計画」とは、具体的にどんな計画だと思いますか。
- 問二急いで仕上げたために、失敗してしまった経験はありますか。
- 問三丁寧に仕上げることの大切さを、どう感じますか。
答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。
豆知識——「杜撰」のような故事成語は、二千年以上前の中国の書物にある一場面が、そのまま毎日使うことばになったものです。物語ごと覚えると、忘れず、使いどころも間違えません。
原文について
この記事が扱っている『故事成語』は、中国の古典・言い伝えに由来する言い回し。この回のもとの話は宋代の詩話(言い伝え)に見られますが、デジタル公開されている一次の版本は確認できませんでした。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。