三十六
故事成語・三十六 大器晩成
大きな器は、早くはできあがらない。
『老子』より
いまのことば
大器晩成の意味と由来は?
大人物は、若いうちには目立たず、時間をかけて成功するということ。
ことばの景色
中国の思想家・老子の教えをまとめた『老子』(道徳経)に、「大器は晩成す」という言葉があります。
大きな鐘や器ほど、作りあげるのに長い時間がかかるように、本当に大きな人物ほど、若いうちには才能が目立たず、時間をかけてじっくりと成し遂げていく、という考え方です。
いまでは、すぐに結果が出なくても、いずれ大きく花開く人を励ます言葉として使われています。
考えてみよう
- 問一すぐに結果が出なくても、あきらめずに続けていることはありますか。
- 問二「大器晩成」と呼ばれた人を知っていますか。
- 問三早く結果を出すことと、じっくり育つこと、どちらも大切なのはなぜでしょう。
答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。
豆知識——「大器晩成」のような故事成語は、二千年以上前の中国の書物にある一場面が、そのまま毎日使うことばになったものです。物語ごと覚えると、忘れず、使いどころも間違えません。
原文について
この記事が扱っている
『故事成語』は、中国の古典に由来する言い回し。この回のもとの話は『老子』に記されています。
もとの話を載せる『老子』の版本は、
国立公文書館 デジタルアーカイブ『老子』(内閣文庫蔵)で画像を見られます。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。
表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。原文にあたるときは、上の所蔵先でお確かめください。