二十八
故事成語・二十八 白眉
眉に白い毛が混じる、あの人がいちばんだ。
『三国志』より
いまのことば
白眉の意味と由来は?
多くの中でも、いちばんすぐれているもの。
ことばの景色
三国時代の蜀に、馬氏の五人兄弟がいました。五人ともみな評判が高かったのですが、中でも眉に白い毛の混じった馬良が、いちばん優れていたといわれます。
町の人々は「馬氏の五常、白眉もっとも良し」と言いはやしたと『三国志』に伝わります。「五常」は五人兄弟の字(あざな)にみな「常」の字が付いていたことから。
この話から「白眉」は、多くのすぐれたものの中でも、いちばんすぐれているものを指す言葉になりました。
考えてみよう
- 問一いくつか良い作品がある中で、「これがいちばん」と選んだ経験はありますか。
- 問二あなたにとっての「白眉」(いちばんのお気に入り)を、ひとつ挙げてみましょう。
- 問三五人兄弟の中で、馬良はどんな人だったと想像しますか。
答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。
豆知識——「白眉」のような故事成語は、二千年以上前の中国の書物にある一場面が、そのまま毎日使うことばになったものです。物語ごと覚えると、忘れず、使いどころも間違えません。
原文について
この記事が扱っている
『故事成語』は、中国の古典に由来する言い回し。この回のもとの話は『三国志』に記されています。
もとの話を載せる『三国志』の版本は、
国立公文書館 デジタルアーカイブ『三国志』(内閣文庫蔵・明万暦刊)で画像を見られます。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。
表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。原文にあたるときは、上の所蔵先でお確かめください。