二十七
故事成語・二十七 玉石混交
玉も石も、同じかごの中に。
『抱朴子』より
いまのことば
玉石混交の意味と由来は?
すぐれたものとつまらないものが入りまじっていること。
ことばの景色
中国・東晋の学者葛洪が書いた『抱朴子』には、当時の書物や言論について、すぐれたものとつまらないものが、区別されずに入り混じっているようすを嘆く一節があります。
「玉石混淆す」(玉と石とが混じり合う)ということばが、そのもとになったといわれます。
いまでは、本物とにせもの、良いものと悪いものが、区別なく入りまじっている状態を指して使われます。
考えてみよう
- 問一たくさんの情報の中から、良いものを見分けるにはどうすればよいでしょう。
- 問二「玉」と「石」を見分ける目は、どうすれば育つと思いますか。
- 問三身のまわりで「玉石混交」だと感じるものはありますか。
答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。
豆知識——「玉石混交」のような故事成語は、二千年以上前の中国の書物にある一場面が、そのまま毎日使うことばになったものです。物語ごと覚えると、忘れず、使いどころも間違えません。
原文について
この記事が扱っている
『故事成語』は、中国の古典に由来する言い回し。この回のもとの話は『抱朴子』に記されています。
もとの話を載せる『抱朴子』の版本は、
国立公文書館 デジタルアーカイブ『抱朴子』(内閣文庫蔵・明万暦刊)で画像を見られます。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。
表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。原文にあたるときは、上の所蔵先でお確かめください。