二十五
故事成語・二十五 他山の石
よその山の石も、玉を磨ける。
『詩経』より
いまのことば
他山の石の意味と由来は?
よそのつまらない言行も、自分を磨く助けになるということ。
ことばの景色
中国最古の詩集『詩経』の中に、こんな一節があります。「他山の石、もって玉を攻むべし」。
よその山から出た、ありふれた石であっても、それを砥石として使えば、自分の玉(宝石)をみがくことができる、という意味です。
そこから、他人の失敗や、つまらないと思える言動であっても、自分の行いを見直すきっかけにできる、という教えとして使われるようになりました。
考えてみよう
- 問一他の人の失敗を見て、自分の行いを見直したことはありますか。
- 問二「反面教師」という言葉と、意味はどこが似ていますか。
- 問三身近な「他山の石」を、ひとつ挙げてみましょう。
答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。
豆知識——「他山の石」のような故事成語は、二千年以上前の中国の書物にある一場面が、そのまま毎日使うことばになったものです。物語ごと覚えると、忘れず、使いどころも間違えません。
原文について
この記事が扱っている
『故事成語』は、中国の古典に由来する言い回し。この回のもとの話は『詩経』に記されています。
もとの話を載せる『詩経』の版本は、
国立公文書館 デジタルアーカイブ『詩経』(内閣文庫蔵・江戸写本)で画像を見られます。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。
表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。原文にあたるときは、上の所蔵先でお確かめください。