二十四
故事成語・二十四 呉下の阿蒙
三日会わぬ間に、人は変わる。
『三国志』より
いまのことば
呉下の阿蒙の意味と由来は?
昔のままで進歩のない人(もとは、学んで見違えるほど成長した人への評から)。
ことばの景色
三国時代の呉の武将・呂蒙は、若いころ学問が苦手でした。主君にすすめられて学び始めると、めきめきと知識を身につけていきます。
久しぶりに再会した仲間の魯粛は、その変わりように驚き、「もう呉にいたころの阿蒙ではないな」と言いました。呂蒙は「士は別れて三日たてば、刮目して見よ」と答えたと『三国志』に伝わります。
この話から、もとの「阿蒙」(=呂蒙の幼名)は、学ばず昔のままの人を指す言葉として使われるようになりました。
考えてみよう
- 問一久しぶりに会った人の成長に驚いたことはありますか。
- 問二「三日会わぬ間に刮目して見よ」という言葉を、あなたならどう使いますか。
- 問三自分自身は、少し前の自分と比べて変わったと思いますか。
答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。
豆知識——「呉下の阿蒙」のような故事成語は、二千年以上前の中国の書物にある一場面が、そのまま毎日使うことばになったものです。物語ごと覚えると、忘れず、使いどころも間違えません。
原文について
この記事が扱っている
『故事成語』は、中国の古典に由来する言い回し。この回のもとの話は『三国志』に記されています。
もとの話を載せる『三国志』の版本は、
国立公文書館 デジタルアーカイブ『三国志』(内閣文庫蔵・明万暦刊)で画像を見られます。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。
表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。原文にあたるときは、上の所蔵先でお確かめください。