二十二
故事成語・二十二 傍若無人
人の目など、まるで無いかのように。
『史記』より
いまのことば
傍若無人の意味と由来は?
人前もはばからず、勝手にふるまうこと。
ことばの景色
戦国時代の刺客・荊軻は、友人の高漸離と町で酒を飲んでは、人目もはばからず大声で歌い、泣いたり笑ったりしていたといいます。
『史記』刺客列伝にある話です。まわりに人がいることなど気にしない、そんなふるまいから「傍らに人無きが若し」という言葉が生まれました。
いまでは、まわりへの配慮なく、自分勝手にふるまうことを指す、あまり良くない意味で使われます。
考えてみよう
- 問一まわりを気にせずにふるまいたくなるのは、どんなときですか。
- 問二「自由にふるまう」ことと「傍若無人」の違いは、どこにあると思いますか。
- 問三荊軻と高漸離は、なぜ人目を気にしなかったのでしょう。
答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。
豆知識——「傍若無人」のような故事成語は、二千年以上前の中国の書物にある一場面が、そのまま毎日使うことばになったものです。物語ごと覚えると、忘れず、使いどころも間違えません。
原文について
この記事が扱っている
『故事成語』は、中国の古典に由来する言い回し。この回のもとの話は『史記』に記されています。
もとの話を載せる『史記』の版本は、
国立公文書館 デジタルアーカイブ『史記』(内閣文庫蔵・慶長刊本)で画像を見られます。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。
表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。原文にあたるときは、上の所蔵先でお確かめください。