かけ算の筆算の教え方|23×4で繰り上がりを見せる
かけ算の筆算は、「20の4こ分」と「3の4こ分」に分けて見せると、繰り上がりの意味が伝わります。
23×4を使い、赤い1が何を表すかを子どもと確かめます。
まず、23を20と3に分けて見せる
ノートに23×4と書きます。23は20と3なので、20×4と3×4に分けて考えられます。20の4こ分は80、3の4こ分は12。合わせると92です。
九九が出てきたら、次に「12の中には10が何こある?」と聞きます。12は10が1こ、あと2です。この10を、筆算では十の位へ上げます。
紙に丸を12こ描き、10こを囲むと見えやすくなります。囲みの外に残る2こも、子どもに指で示してもらいます。十のまとまりと残りが、一つの12につながります。
- 「23は、20といくつに分けられる?」
- 「3を4こ集めたら、いくつ?」
- 「12の中に、10のまとまりは何こある?」
一の位から計算して、2を書く
23の下に4を書きます。4は一の位なので、3の真下です。方眼ノートなら、一つのマスに一つの数字を書くとそろえやすくなります。
一の位は3×4=12です。一の位の答えには2を書き、十の位の2の上に小さく1を書きます。図の赤い1は「10が1こ」を表しています。
親は子どもが書いた2を指し、「12のどの部分?」と聞いて待ちます。子どもが12をそのまま一の位へ書いたときは、10を囲んだ丸にもどります。
- 「下の4は、どの数字の真下に書く?」
- 「答えの一の位には、何を書く?」
- 「赤い1は、1が1こ?それとも10が1こ?」
十の位は、繰り上がりをたす
十の位は2×4=8です。ここでの8は、10が8こ。上の小さい1をたすと、10が9こになります。十の位に9を書いて、答えは92です。
「2×4=8」まで言えたら、小さい1を子どもに指してもらいます。たし終えた印を付けると、計算の順が目で追えます。
答えが出たら、最初に分けた80+12と見比べます。どちらも92になります。最後まで進むことと、答えを確かめることを一組にします。
- 「2×4の8は、10が何こ分?」
- 「上の小さい1をたすと、十の位はいくつ?」
- 「最初の80+12と、答えは合っている?」
つまずいたときの声かけ
| こんなとき | こう聞いてみる |
|---|---|
| 4を十の位に書く | 「4は、一の位と十の位のどっち?」 |
| 12を一の位に書く | 「12を10と残りに分けると、残りはいくつ?」 |
| 十の位を8にする | 「小さい1は、もうたした?」 |
| 計算の途中で止まる | 「今は一の位と十の位のどちらを考えている?」 |
練習に進むとき
子どもが赤い1の意味を説明できたら、26×3を一問だけ試します。練習の量より、自分の言葉で考えを話せるかを見ます。
6×3=18で8を書き、十の位は2×3+1=7。答えは78です。親は答えを先に見せる代わりに、小さい1を使う場面を見守ります。
- 「次の計算でも、10のまとまりができるかな?」
- 「小さい1は、どこで使った?」
2けた・3けた×1けたの練習へ進めます。ほかの問題は計算れんしゅうで選べます。算数・数学の間から、ほかの学習にも進めます。
位をそろえる考えを確かめるときは、小数のたし算・ひき算の家庭での教え方も読めます。
よくある質問
かけ算の筆算を家庭でどう教えればよいですか?
まず23を20と3に分け、4こ分を考えます。筆算に移ったら、子どもに「この数字は何を表す?」と聞き、書いた数字と数の大きさを結び付けます。
繰り上がりを書く場所は、どう伝えればよいですか?
十の位の上に、小さく書く場所を決めます。使ったあとに印を付けると、たしたかどうかを自分で確かめやすくなります。教科書の書き方にも合わせてください。
かけ算の筆算は、何年生で習いますか?
小学3年の算数で、2けたや3けたに1けたや2けたをかける計算と筆算を学びます。このページは、2けた×1けたの最初の練習です。
出典
- 文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」算数・第3学年 内容A(3)(冊子72ページ)(公式PDF)
最終確認日:2026年10月10日
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